

真冬の黄金色
この正月、変わり果てた北上川の河口にたたずみ、太陽の光を瞼に受けながら昨年までの事を思い出していた。
宮城県石巻市(旧北上町)へは、毎年茅刈りのボランティアに参加していた。あの大震災までは…
刈り入れは、12月~3月にかけて行われる。茅(かや)とは、屋根を葺くのに用いれられる植物の総称で
ススキ ヨシ などである。ヨシは水辺に生育し欧米ではwater reedと呼ばれている。
麦やヨシは中が「丸く空洞」となっているために腐りにくく柔軟で少々の雨や風では倒れない創りになっている。
丸く、空っぽ? う~ん なるほど‥‥。
長いヨシでは3mにも成長する。それを脇に抱え込みながら無心で刈る。ザクッ!ザクッ!と単調に音を響かせながら。
しかし流石の茅もあの日(3.11)濁流となった大津波にはどうにも太刀打ちできなかった。
ヨシ原の60%は、壊滅! 海水と淡水の混じり合う河口の一番強い良質なヨシは100%壊滅!
今では、あの黄金色の風景は見られない。専門家の話では何年かかるか解らないが
根気よく残った根を移植するしかないだろうと…
川を渡る北風が音もなく私の耳たぶを容赦なく揺すっていた‥‥by 濱 覚
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